どうも、零士です。
最近はETCを付けている車も多いと思います。特によく高速道路を利用するという方にとってはほぼ必需品でしょう。ETCを利用すれば高速道路の料金割引や支払いがスムーズになるなど現金払いに比べて色々とメリットがあります。
しかし、カーショップやディーラーなどに取り付けをお願いすると工賃も含めて一万円を超えることがほとんどです。ETC取り付け費用高いなぁ・・・と取り付けを悩んでいる方もいるかも知れません。そんな方は自分で取り付ければ費用が安く抑えられます!
今回、私が自分の車(ワゴンR)にETCを実際に取り付けましたので画像付きで解説していきたいと思います。
ワゴンR以外の車にETCの取り付けを考えている方も、基本的な取り付けの流れはほとんど同じですので、是非参考にしてください。
ETCの取り付けは意外と難しくない
ETCの取り付けってなんだか面倒そうだなーと考えている方も多いのではないでしょうか?しかし、実は意外と初心者の方でも簡単にできるんです。
ざっくりいうと、ETC本体に必要な電源を確保→ETC本体や受信アンテナを車に取り付けるだけで完了です。工程としては実に単純です。しかしカーショップなどに依頼すると安いETCでも本体と取り付け工賃込みで15,000円前後するようです。ですので「少しでも取り付け費用を抑えたい!」という方は自分で取り付けをお勧めします。
ETCの電源の取り方としては何パターンかあります。一般的にはカーオーディオ裏の配線から電源を取ることが多いですが、カーオーディオの脱着をする必要があり、更に配線がごちゃごちゃとしているので初心者の方だと少し分かりにくいかも知れません。そこで今回はすごく簡単なヒューズボックスから電源を取ることを前提に解説していきます。
まずは必要なものを用意しよう
ETCを取り付けるにあたってまずは必要なものを用意しましょう。
今回ETC取り付けにあたり用意したものは下記になります。
・ETC本体(セットアップ済みの物)
・検電テスター
・プラスドライバー
・ペンチ(できればラジオペンチ)
・エーモン製低背ヒューズ電源 E578
・スパナ
※スパナは写真には写っていませんがMH23系のワゴンRに取り付ける際に使用しました。取り付ける車種によって必要なサイズなどが違うと思いますのでご確認ください。
ETC本体
今回取り付けした日立製のETC本体HF-EV715は楽天市場で6,780円(送料無料)で購入しました。セットアップ込みでこの価格は非常に安いと思います。アンテナも分離型でメロディ音声案内機能もついていて、新セキュリティ規格にも対応しています。
ETCを本体を自分で取り付ける場合はセットアップ済みを購入する事をお勧めします。セットアップ無しの場合、別途セットアップ登録店でセットアップを依頼する必要があります。その際の料金は相場で約3,000円程です。
セットアップとはクルマのナンバープレートなどの車両情報を車載器に暗号化して書き込むもので、ETC2.0システムやETCシステムを利用する車両を特定し、通行料金を割り出すために必要なものです。セットアップは基本的には個人で行うことはできず、技術や信頼性についての厳しい審査をパスした登録店に限られています。
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検電テスター
検電テスターも楽天市場にて300円(送料無料)で購入しました。あまりにも安かったのでちゃんと動作するのか心配でしたが問題なく使えました。
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低背ヒューズ電源
エーモン製低背ヒューズ電源 E578はヒューズボックスの低背ヒューズと差しかえるだけで電源が簡単に取り出せるという画期的な商品です。低背ヒューズ電源には様々なアンペア数のものがありますが、交換する低背ヒューズと同じアンペア数のものを選んでください。
今回は15Aのヒューズを交換しますのでE578を使用しました。調べた限りではヨドバシ・ドット・コムが一番安かったので313円(送料無料)にて購入。ホームセンターなどでも500円程で売っている場合も多いです。
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※ヒューズは基本的に、平型ヒューズ・ミニ平型ヒューズ・低背ヒューズの3種類です。取り付けする車種がどのヒューズを使用しているか事前に確認してください。MH23系ワゴンRは低背ヒューズが使用されています。
事前準備をしよう
ETCを実際に取り付ける前に事前準備をしましょう。まずはETCの本体及び付属品の確認をしてください。万が一付属品が足りない等、問題があった時は購入店に連絡しましょう。早速ETCの箱を開いてみました。中身はこんな感じです。
続きまして検電テスターです。こちらは黒い線の先端部分を本体に差し込めばOKです。
続いては本体に付属している、1Aヒューズ付き電源ケーブル(写真右側の黒いケーブル)とエーモン製低背ヒューズ電源 E578(写真左側の青いケーブル)をつなぎます。ギボシと呼ばれる部分(銀色の金属っぽい)をつなぎ合わせます。差し込むだけでOKです。これで事前準備はOKです。
ETCを取り付けてみよう
ではいよいよETCを取り付けましょう。まずはヒューズボックスから電源を取り出すヒューズを決めます。まずは車の取扱説明書をみましょう。どこかにヒューズボックスについてのぺージがあると思います。もし取扱説明書が見つからない場合は車のヒューズボックスを直接見てください。ヒューズの一覧が書いてあると思います。
ヒューズボックスにはたくさんのヒューズがありますが、どのヒューズから電源を取り出してもいいというわけではありません。ヒューズには走行に関わる重要なヒューズもありますので、それら以外を選ぶ必要があります。またETCはACC電源(プッシュスタートボタン1回押しで入る電源)が必要です。
それらの条件を満たすヒューズは8番のラジオか13番のアクセサリーソケット(シガーソケット)あたりが無難だと思います。今回は13番のアクセサリーソケットから電源を取ります。
では実際に取り付けていきます。まずはヒューズボックスを探しましょう。MH23系ワゴンRの場合は運転席足元の右側にあります。青矢印で表示しているところの丸い部分ををプラスドライバーで押しましょう。するとカバーが外せますのでカバーを外します。
赤矢印で表示しているところが今回交換する13番のアクセサリーソケットのヒューズです。このヒューズをラジオペンチなどを使い、引っこ抜きます。
こちらが抜いた低背ヒューズです。こちらは万が一の際の予備として取っておきましょう。
検電テスターのクリップ部分をアースにつなげます。アースを取る場所としてはこの部分が無難だと思います。
クリップを上の写真のように挟みます。これで検電テスターの準備はOKです。
ヒューズを抜いた場所は端子が二つあり、どちらかが電源側端子(電気が流れている)です。両端に検電テスターをあてて、光るほうが電源側端子になります。
上側の方で検電テスターが光りました。ですので電源側端子は上側という事になります。この電源側端子の位置を覚えましょう。
続けざまに事前準備した低背ヒューズ電源を差し込みます。緑で丸をした部分を取り外したヒューズに差し込みます。その際先ほど検電テスターで調べた電源側端子(光ったほう)にコードが付いている側が来るように差し込みます。
上側が電源側端子なので上側にコードが来る向きでE578電源ヒューズを差し込みます。
赤い丸で囲んだY端子部分のボディアースをとります。アースを取る部分は検電テスターの時と同じところでいいと思います。ここのボルトをスパナなどで緩めます。
ボルトを緩めると上記のように隙間ができますのでY端子を差し込みます。差し込んだ後抜けないようにしっかりとボルトを締めてください。これでとりあえず電源の確保はできました。
次にETCを取り付けるのですが、実際に取り付ける前に一度動作確認をしましょう。ETCを付けてしまった後で万が一問題があった時(初期不良など)に作業が無駄になってしまう可能性もありますので確認を推奨します。
ACC電源をいれましょう。エンジンを停止している状態からプッシュスタートボタンを軽く1回押します。
するとETCの電源が入り、LEDが光りました。無事電源は取れています。
一応念のため、ギボシの接続部分に絶縁テープを巻いときました。必要ないかもしれませんが万が一の抜け防止も兼ねて巻いておいたほうがいいかもしれません。
アンテナユニットを付属の両面テープで取り付けます。取り付ける前にしっかりと汚れや油分を取り除きましょう。
配線を隠すためにも赤い矢印のカバーとフロントガラスの隙間にケーブルを入れていきます。軽く引っ張れば隙間ができますのでそこにケーブルを押し込みましょう。
フロントガラス沿いにケーブルを這わせたらドアのところにあるAピラーを外してそこに配線を入れていきましょう。こちらのAピラーも引っ張れば外れます。ただし少し硬いので外す時は慎重に行いましょう。(配線がむき出してもいいという方はここは外さなくても大丈夫です)
Aピラーの中には他のケーブルなども這わせてありますので、それらと同じようにケーブルを這わせていきます。Aピラー内にアンテナユニットのケーブルを這わせたらAピラーを元に戻します。
Aピラー内に通した配線を下におろしていくとヒューズボックスのすぐそばにケーブルが来ます。こちらの線の先はETC本体に差し込みます。
余ったコードはこのカバーの中に隠せばすっきりとします。最初に外したカバーを取り付けます。カバーを取り付ける際に余ったコードを矢印の位置あたりに隠してしまいましょう。
ETC本体を固定します。取り付ける位置はお好みでいいと思いますが、私はこの位置に取り付けました。ダッシュボードに取り付ける方もいますので自分の好きな位置に取り付けます。両面テープが付属されていますのでそれで取り付けましょう。ここも両面テープで固定する前に汚れなどをしっかりとふき取りましょう。
取り付けたあと余ったコードは小物入れに隠しました。小物入れに入れたくないという場合はフロアマットの下にコードを這わせるのもいいと思います。余ったコードは長いまま放っておいたり、ぶらぶらした状態だと運転時にコードが足に絡まったりして重大な事故につながる恐れがあり非常に危険ですので、しっかりと収納しましょう。
小物入れにコードを隠す場合は一度小物入れを取り外し(簡単に外れます)写真の矢印の部分にコードを通します。この部分にコードを通して余ったコードを小物入れに収納します。この位置以外にコードがあると閉めた際にコードが挟まれ断線の恐れがあります。
最終的な外観がこのようになりました。余ったコード類もすっきりと収納されているので煩わしさがありません。後は実際に高速道路に乗る時に、実際にETCバーが開くのを確認できれば取り付け成功です。
もしカーショップなどに頼んだ場合、私の地域の安いところで本体+取り付け工賃込みで13,000円程でしたので、自分で取り付けたことにより約6,000円程浮きました!もしETCの取り付けを考えている方は一度TRYしてみてはいかがでしょうか?
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